偏財とは?
偏財は十神の一つで、日干が剋す(我剋者)天干のうち、陰陽の属性が同じものを指します。「偏」は安定せず、流動性が高いことを表します。偏財は入り、そして去っていく富であり、固定しない収入源でもあります。
例えば、甲木(陽木)の日干には、戊土(陽土)が偏財となります(木は土を剋す。甲は陽、戊も陽で陰陽が同じため偏財)。
人格アーキタイプ
偏財とは、ポケットにいつも現金しか入れていない人です。銀行のカードを信用せず、定期預金を信用せず、「明日」さえあまり信用していません。そのお金の考え方はこうです。使ってこそ自分のもの、銀行にあるのはただの数字。偏財の人には、生まれつきうらやましい粋な軽さがあります。努力しないのではなく、焦らないのです。儲かれば喜んで使い、損をすればまた一からやり直します。
偏財の核心的な魅力は「気前の良さ」です。人をご馳走するときメニューの値段を気にせず、友達を助けるとき見返りを数えません。この気前の良さは見せかけではなく、本当にお金をあまり気にしていないからです。偏財の限界は、長期の計画を欠くことです。その富は潮のように、寄せるときは勢いよく満ち、引いていくときは未練なく去っていきます。しかし満潮のときに堤防を築くことを覚えれば、偏財は十神の中で最も「少ない元手で大きく勝つ」ことができる、富の鍵となります。
偏財の象徴的意味
- 六親(男命):父(多くの流派)、情人
- 六親(女命):父
- 性情:気前がよい、情義を重んじる、付き合いを好む、流動資金の運用が得意
- 富の源:臨時収入、横財、賞金、手数料、投機の利益、副業収入
偏財が旺い命式の持ち主は、人望が厚く、気前よく人をもてなし、社交の場でチャンスを生み出すのが得意で、金融や貿易など流動性の高い分野で利益を得やすいものです。
偏財の特徴
- 流動性が高い:偏財は流動し、行き来の速い富を表します。正財(安定した固定収入)と対になります。
- 父との縁:男命の偏財はたいてい父を表します。偏財が剋されて無力なら、父子の縁が薄い、あるいは父の運勢に波乱があることがあります。
- 気前よく施す:偏財が旺い人は気前のよい人が多く、人助けを喜びますが、浪費に走ることもあります。
偏財格
月令の蔵干が偏財で透出すれば、偏財格を取ります。偏財格の持ち主はたいてい経営と資産運用が得意で、自由度の高い仕事を好み、商業、金融、営業などの分野に素質があります。
偏財と正財の違い
| 特徴 | 偏財 | 正財 |
|---|---|---|
| 陰陽関係 | 我剋で陰陽が同じ | 我剋で陰陽が異なる |
| 富の性質 | 流動的、意外 | 安定、固定 |
| 六親(男) | 父、情人 | 妻 |
| 性格の特徴 | 気前がよい、社交的 | 落ち着いている、勤倹 |
比劫との関係
偏財は官星の助けを喜び、比劫に奪われるのを喜びません。比劫が多く偏財が弱ければ「比劫奪財」の象となり、富は入っては去り、蓄まりにくくなります。