干支暦と六十甲子

天干と地支を組み合わせて60年周期の循環を作り、年・月・日・時を刻む中国の伝統的な紀時体系で、八字チャート作成の時間座標システムです。

干支紀年法とは?

干支紀年法とは、中国の伝統暦法において十干と十二支を順に組み合わせ、60の組(六十甲子)を作って年・月・日・時を周期的に刻む紀時体系です。最も早くは紀日に用いられ、後に紀年へと拡張され、今日まで受け継がれています。

八字命理では、出生の年・月・日・時をすべて干支で表して四柱を構成します。干支紀年法は、四柱のチャート作成における基礎の座標系です。

六十甲子——干支の60年周期

十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)と十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)を順に組み合わせると最小公倍数は60となり、「六十甲子」の循環が形成されます:

番号干支納音番号干支納音
1甲子海中金31甲午沙中金
2乙丑海中金32乙未沙中金
3丙寅炉中火33丙申山下火
4丁卯炉中火34丁酉山下火
5戊辰大林木35戊戌平地木
6己巳大林木36己亥平地木
7庚午路傍土37庚子壁上土
8辛未路傍土38辛丑壁上土
9壬申剣鋒金39壬寅金箔金
10癸酉剣鋒金40癸卯金箔金
11甲戌山頭火41甲辰覆灯火
12乙亥山頭火42乙巳覆灯火
13丙子澗下水43丙午天河水
14丁丑澗下水44丁未天河水
15戊寅城頭土45戊申大駅土
16己卯城頭土46己酉大駅土
17庚辰白蝋金47庚戌釵釧金
18辛巳白蝋金48辛亥釵釧金
19壬午楊柳木49壬子桑柘木
20癸未楊柳木50癸丑桑柘木
21甲申泉中水51甲寅大渓水
22乙酉泉中水52乙卯大渓水
23丙戌屋上土53丙辰沙中土
24丁亥屋上土54丁巳沙中土
25戊子霹靂火55戊午天上火
26己丑霹靂火56己未天上火
27庚寅松柏木57庚申石榴木
28辛卯松柏木58辛酉石榴木
29壬辰長流水59壬戌大海水
30癸巳長流水60癸亥大海水

六十甲子は中国伝統の時間体系の基礎であり、60年を一周期とします。「六十花甲」(人は六十歳に達すると花甲と称する)の語源でもあります。

年干支の推算

立春を歳首とする

八字の紀年では、立春(毎年おおよそ2月3–5日)を年の境とし、旧暦の正月一日ではありません。立春より前に生まれた場合は年干支は前年に属し、立春の後は新年の干支へと切り替わります。

公暦の年から年干支を推算する

天干:公暦の年を10で割った余りを天干の順序に当てはめます(余り1=甲、余り2=乙……余り0=癸)。 簡略式:(公暦の年 - 4) ÷ 10 の余り が天干の番号に対応します(1=甲、2=乙、……、0=癸)。

地支:公暦の年を12で割った余りを地支の順序に当てはめます(余り4=子、余り5=丑……)。 簡略式:(公暦の年 - 4) ÷ 12 の余り が地支の番号に対応します(0=子、1=丑、2=寅……)。

早見例:

公暦年年干支備考
1984甲子甲子年
2000庚辰庚辰年
2024甲辰甲辰年
2025乙巳乙巳年(立春後)
2026丙午丙午年(立春後)

月干支の推算

月支は節気に固定対応

月の地支は節気(十二節)によって決まり、固定されています:

月支対応する節気
寅月立春後
卯月啓蟄後
辰月清明後
巳月立夏後
午月芒種後
未月小暑後
申月立秋後
酉月白露後
戌月寒露後
亥月立冬後
子月大雪後
丑月小寒後

月天干は年干で決まる——五虎遁年起月

月の天干はその年の年干によって決まります。口訣は「五虎遁年起月法」:

年干寅月の天干以降の各月
甲・己年丙寅丁卯、戊辰……
乙・庚年戊寅己卯、庚辰……
丙・辛年庚寅辛卯、壬辰……
丁・壬年壬寅癸卯、甲辰……
戊・癸年甲寅乙卯、丙辰……

日干支と時干支

日干支

日干支は60日を一周期として循環します。歴史上は既知の基準日から推算されましたが、実践では通常、万年暦で直接調べます。

時干支

時柱の地支は一日の十二時辰(子丑寅卯……)に固定対応し、時の天干は日干によって決まります。口訣は「五鼠遁日起時法」:

日干子時の天干
甲・己日甲子時から
乙・庚日丙子時から
丙・辛日戊子時から
丁・壬日庚子時から
戊・癸日壬子時から

干支紀年法と旧暦・公暦の関係

紀時体系年首月首用途
干支紀時立春節気の「節」八字チャート作成・命理推算
旧暦(農暦)正月一日(朔日)朔日伝統的な節句・民俗
公暦(グレゴリオ暦)1月1日1日現代の一般紀時

三つの体系は並立して用いられ、互いに混用されません。八字命理は干支紀時を唯一の座標基準とし、チャート作成の際に旧暦の月初や公暦の年初に依存することはありません。

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