寅木の基本的な性質
寅は十二支の第三で、五行は木に属し、陰陽では陽に当たり、春季の木気が初めて生じ旺盛になる状態を表します。寅月(立春~啓蟄)は一年の始まりであり、万物が萌え出でます。蔵干は甲木(本気)、丙火(中気)、戊土(余気)です。
字源のイメージ
『説文解字』は寅を釈して「髕(びん)なり。正月に陽気が動き、黄泉を去って上に出んと欲すれども、陰はなお強し」と言い、『漢書・律暦志』は「寅に引達す」と述べます。寅とはすなわち演(ひら)くこと——ついに土を破って出てきたのです。子水の孕み、丑土の蓄えを経て、若芽は最後の一枚の凍土を押し破り、初めて陽の光を目にします。これが生命力の最初の「勝利の時」です。
寅は十二支の「破局者」です。その力は蓄積からではなく、突破から生まれます——寒気に抗い、春の冷え込みの危険を冒しながら、真っ先に飛び出していきます。それゆえ寅木の人は生まれつき「虎の気」を帯びています。果敢に挑み、果敢に戦い、リスクを恐れないのです。
自然の象
大樹、森林、春に生まれたばかりの植物、山林、竹林。寅木は剛健で力強く、山林に雄々しく居据える猛虎のようです。
生肖の象
虎——威武で果敢、独立独歩、リーダーシップがあり、冒険を恐れません。ただし、時に頑固で短気、束縛を拒むこともあります。
人物の象
- 気魄あるリーダー、起業家
- 軍の将領、法律関係者
- 個性が鮮明で、独立心と進取心に富む人
職業の類象
林業、法の執行、軍事、起業分野、教育(啓蒙)、中医学(寅は丙火を蔵し、医療の光明を表せます)。
身体の象
肝胆(木)、筋腱、四肢(寅は四肢の動きを司る)、腕。
命理における寅木
- 寅申相衝:木と金が激しく戦い、動乱と変化を招きます。行動力と変動性が極めて強いことを表します。
- 寅亥合:寅亥の六合は木に化し、亥水は合われて水性が弱まります。
- 寅午戌火局:寅は火の三合局の長生であり、火局の起点です。
- 寅卯辰木方:東方木の三会で、寅がその始まりです。
- 駅馬星:申子辰局の駅馬は寅にあり、奔走、出行、変動を表します。