人元司令

地支内の蔵干が一か月内を時間帯ごとに当番・当権し、余気・中気・本気それぞれの掌令の期間を表すものです。

人元司令とは?

人元司令とは、月令の地支の蔵干が一か月を通じて同じ力を持つのではなく、節気の進行に伴い時間帯ごとに「司令」(当番として権を掌ること)するということです。一般に三段に分けられます。余気(前段)・中気(中段)・本気(後段)で、それぞれ異なる日数を占め、力は順に増していって本気が最も旺となります。

「人元」とは地支の蔵干に対応する天干、「司令」とは当番で権を掌るという意味です。

各月の司令の分段

寅月を例に取ると、寅月の初期(立春後の約7日間)は戊土の余気が司令し、中期は約7日間丙火の中気が司令し、後期は約16日間甲木の本気が司令します。

月余気司令中気司令本気司令
寅月戊土(約7日)丙火(約7日)甲木(約16日)
卯月甲木(約10日)—乙木(約20日)
辰月乙木(約9日)癸水(約3日)戊土(約18日)
巳月戊土(約7日)庚金(約7日)丙火(約16日)
午月丙火(約10日)—丁火(約20日)
未月丁火(約9日)乙木(約3日)己土(約18日)
申月戊土(約7日)壬水(約7日)庚金(約16日)
酉月庚金(約10日)—辛金(約20日)
戌月辛金(約9日)丁火(約3日)戊土(約18日)
亥月戊土(約7日)甲木(約5日)壬水(約18日)
子月壬水(約10日)—癸水(約20日)
丑月癸水(約9日)辛金(約3日)己土(約18日)

人元司令の実践的意義

  1. 得令の精細な判断:同じ月令内でも、出生日がちょうど余気の期間に当たればその余気に対応する五行が得令となり、本気の期間であれば本気に対応する五行が得令となります。強さの差は明確です。
  2. 格局取用の参考:月令の司令の気は天干と対応し、格局の成立条件に影響します。
  3. 調候の細分化:寒暖燥湿を判断する際も、月内の出生の時間帯が異なれば、調候の軽重も異なります。

蔵干との関係

人元司令は、蔵干の力を時間の次元で細分化して表したものです。同じ寅が甲木を蔵するといっても、本気の期間の甲木は余気の期間よりはるかに力が強くなります。人元司令を把握することで、命理分析はより精密になります。

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