墓庫とは?
墓庫は「四庫」あるいは「四墓庫」とも呼ばれ、地支の辰・戌・丑・未の四つの土の支を指します。十二支の三大分類において、四墓庫は四正(子午卯酉)、四隅(寅申巳亥)と並び、それぞれ異なる蔵干構造とエネルギーの特徴に対応します。十二運星では、この四支は「墓」の位置にあり(それぞれの五行の入墓の段階に対応)、同時に五行の気を収蔵・貯蔵する場所でもあるため、「墓」(消耗・終結)と「庫」(貯蔵・蓄積)の二重の意味を併せ持ちます。
四庫と五行の対応
| 地支 | 本気 | 主な収蔵 | 対応する五行の入墓 |
|---|---|---|---|
| 辰 | 戊土 | 乙木・癸水 | 水庫(壬水は辰に入墓、辛金も辰に入墓) |
| 戌 | 戊土 | 丁火・辛金 | 火庫(丙火・戊土・乙木は戌に入墓) |
| 丑 | 己土 | 癸水・辛金 | 金庫(庚金・丁火・己土は丑に入墓) |
| 未 | 己土 | 乙木・丁火 | 木庫(甲木・癸水は未に入墓) |
墓庫の二重の性質
「庫」として
庫には収蔵の意味があり、大量の同類の五行の気が庫の中に蓄積され、特定の条件のもとで解放されます(「開庫」と呼びます)。命式である五行が過剰に旺であれば、庫に入れば一時的に収蔵され、命式に対する調節の働きを持ちます。ある五行が庫の中に蓄積している場合、流年・大運が庫を衝するのを待ってエネルギーが大量に解放され、顕著な出来事をもたらすことがあります。
「墓」として
墓には封鎖と消耗の意味があります。天干や地支が入墓すると、その五行のエネルギーは抑えられ、働きが滞ります。命式で用神や十神が入墓すれば、その発揮が妨げられます。流年・大運が元の命式の干支を墓庫へ引き入れることは、その十神に対応する人事に消耗や一段階の終わりが生じることを示すことが多いのです。
衝庫と開庫
四庫は衝に逢えば開き、庫中のエネルギーを解放します。
- 辰が戌に衝されると(辰戌相衝)、水庫が開く
- 丑が未に衝されると(丑未相衝)、金庫が開く
- 戌が辰に衝されると、火庫が開く
- 未が丑に衝されると、木庫が開く
大運・流年が衝庫をもたらすときは、財運・事業・恋愛などの重大な変動を伴うことが多く、命理推断における重要な時間の節目となります。
注意点
四庫は土であり、それ自体が戊己土の力を表します。命式に土が多く四庫が過剰に重いと、土が過旺となって水を剋し木を埋めることにつながりかねないため、命式全体の五行のバランスを総合的に判断する必要があります。